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『居心地の1丁目1番地』が言葉になるまで 〜コミュニティを通した、本のタイトルの作り方〜

こんにちは。コルクラボ本プロジェクト広報チームのまりこです。
私たちはいま、「居場所」についての本をつくっています。


コミュニティで本を作るというメンバーの誰にとっても初めての試み。いったい製作がどう進むのか、想像しきれないものの多さに、誰もが期待と不安を寄せながら製作を進めてきましたが、本の完成も間近に迫りつつあります。


そこで今日は、製作初期に立ち返り、わたしたちがつくっている本のタイトルが言葉になるまでについて、ご紹介できればと思います。

※書籍の製作にあたって、クラウドファウンディングに挑戦しています。期間は、なんと10/13(日)まで!残り日数もわずかとなりました...。
ご支援くださったみなさま、興味をもってページを開いてくださったみなさま、ほんとうにありがとうございます。


タイトルが言葉になるまで

「居心地の1丁目1番地」

このタイトルは、コルクラボの仲間たちの、たくさんの声をあつめて紡ぎ出されたものです。

今からおよそ2ヶ月ほど前。8月のある日。
たくさんの仲間に本の製作にかかわってほしいという製作陣の思いから、「コルクラボ本のタイトルをみんなで考えるワークショップ」が開催されました。会場が狭く感じられるほどたくさんのコルクラボのメンバーが集まり、ワークショップがスタート。

コピーライターで一期生のヨーダの進行にしたがって、いくつかの「問い」にメンバーそれぞれが自分なりの答えを言葉にしていきます。

〜問い〜
1.本をだれに届けたい?
2.コルクラボに入って「居場所ができた」と感じているとしたら、
 あなたにとってのコルクラボはどんな場所?
3.「居場所がある」と違和感なく感じることができるのはどういう時?
4.「居場所がない」と感じている人に本を手にとってもらえたとして、
 本を読んだ人にやってほしいことは何?
5.なぜ「今」、居場所について考えるの?
6.このあと5年、10年で居場所問題はどうなる?
7.キャッチコピーを考えてみよう「◯◯なあなたへ」
8.「◯◯なあなた」をどんな場所に連れて行きたい?
                                                                      etc...

コルクラボという同じ空間を共有しているとはいえ、持っている背景も、向き合っている問題も、感じ方も人それぞれ。それでいて、問いに対して導き出す答えは、少しずつ似通っていたり、影響しあったり、重なっていたり。

問いに対してそれぞれが導き出した言葉は、Slack上にあげていたのですが、実に500近い投稿が集まりました。

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その後、メンバーの思いをヨーダが一旦持ち帰り、1案のタイトルを書いてきました。このタイトルに対してはメンバーからも反対意見も含め様々な意見が出て、ヨーダ自身も納得がいかなかったのかさらに新たに13案のタイトル案がだされました。
これらの案から投票を行い、その結果を参考にコアメンバーが本に込めたい思いをもっとも表現している言葉を選び出しました。ヨーダが最初に書いた1案目でした。


▼メンバーたちの声を集めて、生み出されたタイトル・コピーの13案

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タイトル『居心地の1丁目1番地』誕生です。


次章に載せるのは、『居心地の1丁目1番地』という言葉にどのようにしてたどり着いたのかについて、タイトル仮決めの後にヨーダが書いてくれたものです。製作中に生まれたさまざまな意見のせめぎ合いも含めて、タイトル誕生の裏側をのぞいてみてください。


タイトルについてのあれこれ
〜『居心地の1丁目1番地』の誕生〜

正直、よくわからないタイトルなんですけど、って人がいるタイトルに決まってしまったので、少し、そのことについて考えていることを書いておいた方がいいかなと。みんながタイトルについて話し合うオフ会にも行けなかったので、その温度感もつかめていないのですが。

みんなと議論をしていてわかったことは、
ラボに入って、居場所について考えるようになったという事。
そして、出てきた言葉が居心地、居場所、居間。などの言葉。
場所なんだな。と思って思いを巡らしていたら、
居場所⇒住所・アドレス⇒市区町村⇒番地 ってなった時に、
一丁目一番地って言葉が出てきた。
誰が言っていたんだっけな?と小泉政権あたりで郵政改革が
この政権の一丁目一番地ってことを言っていたような。
何せ息子さんが結婚するくらいなので相当前の話だなと思い、
その日はそれ以上調べもせず、
でも何となくそれに代わる、勝てる言葉も思いつかず放っておきました。
が、やっぱり気になったので翌日きちんと調べました。辞書にないコトも。
で以下の記事を見つけた。
https://style.nikkei.com/article/DGXBZO22657250R00C11A2000000
私の何となくの意味とも合致しました。最優先課題とか優先順位の1番目。
自分が一番大事にしているところ⇒ところ ⇒ 場所 
なんかいい感じかも。ただ言葉が古すぎて、しかも政治で使われた言葉。
今の世代にどう伝わるか分からないので、
少しだけ言葉を添えてスナフ(コルクラボ本プロジェクト マーケ統括)に投げてみました。
スナフは喜んでくれたけど運営スタッフは喧々諤々。
当然のことだと思います。
しかし、サブで書いたキャッチコピーが思いのほか受けが良かった。
「それが分かると人生は少し自由になる」

ということで悔い改めて(?)一丁目一番地を外して、いろいろ考えてみた。
すこし売れそうな本のタイトルとか本屋に行って眺めてみて。
コミュニティーの本のタイトルとか検索してみた。

そんな中で私が自分で書いたものの想いを少し上げておくと。

●ニュートラル って言葉の響きがいいなと思った。
これは私の努力不足で、その前後につくことばがまだしっくりきていない。
着飾らない、背伸びしない、無理しない、誤魔化さない、
ラボの人たちと向き合うと良く思うのが、この「ニュートラル」に接する感じ
このあと、どっか別の私が考えるコピーに出てきたらご愛嬌。

●居心地、居場所 って両方、「居」ではじまるし漢字3文字だし
デザインするときれいにハマるよね。みたいなデザイナーにやさしいコピー。

●デザイン って言葉、みんな好きだよね。
居場所を作るを言い換えた時デザイン論みたいないいかた出来ないかな?と思ったのだがデザインの後につく言葉をいろいろ考えた。
あんまりいじくりまわしても分かりにくくなったのでストレートに
デザイン論とデザイントークにしてみたが、かえって「本のタイトル」で
流行っている感じが二番煎じというか、なんかの流れに乗ろうとしている感じ
から脱せていないような気もしている。

●昔は「自分探し」だったのが「居場所探し」になったのかも。ってのがワークショップの時に出てきてずっと引っかかっていて、それを形にしたのが
「いまどきの居場所考」ー 探すのは自分ではなく居場所だったー
自分探しって直接言うことも考えたけど、古臭いのでたいとるでもなく
キャッチに入れてみて、あとからタイトルを考えてみた。

って感じなんだよね。で、結局
「居心地の一丁目一番地」 -それが分かると人生は少し自由になる。-

一週まわって的な。笑

このあと、これがみんなのインタビューがメインになるなら
「みんなの」つけてもいいし、
こうしたらいいよ!ってアドバイス的な内容なら「の探し方」
でもいいと思っている。
一丁目一番地って、それでもわかんないなって思っている人はそれを言い続けていてもいいと思う。
これは私の実力不足でもあるのでもっと議論してもいいし、まだ引き続き考えてもいい。
でも、ものを表現するってエゴであるとも思っている。
誰か一人のこうしたい!であると。
となると最後、オレ、これ! というオレが誰になるのか?を
みんなが納得する形で決めた方がいいと思うんだよね。

みんなで作る本だけど、最終リーダーにみんな従うって形になるのかな?って。
そのリーダーはこの本で一番頑張った人であるべきかな。って。


***

さいごまで読んでくださり、ありがとうございます。

あなたにとっての「居心地の1丁目1番地」はどのような場所なのでしょうか。

ちなみに、このタイトルを聞いたとき、私の頭に浮かんだのは、ちいさな一軒家。家を挟むようにしてY字路が伸び、壁はレンガ造り。クレヨンで描いたような粗雑さと、あたたかさを併せもつ一軒の家。家だなんてひとことも言ってはいないのに、私の頭に浮かんだ情景が家であったということに、なんだかしみじみした気持ちになりました。

この本を通して、あなたにとっての「居心地の1丁目1番地」について一緒に考えていければ嬉しいです。

本の詳しい内容については、twitter、noteを通じて今後もお伝えしていく予定です。そちらもチェックしてみてください。

みんなにも読んでほしいですか?

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