想像を超えていく、コミュニティでの本づくり 〜編集長に聞きました〜
みなさま、台風19号の被害は大丈夫でしょうか...。
被災された方々の日常が一日も早く戻ることを心よりお祈り申し上げます。
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こんにちは。コルクラボ本プロジェクト広報チームのまりこです。
先日コルクラボ本プロジェクトのクラウドファンディングですが、実に610人の方々のご支援をいただき、目標金額を大幅に達成して終了しました(※)。
みなさまのあたたかいご支援のおかげで本の製作を進めることができています。
ほんとうにありがとうございます。
※クラウドファウンディングは、2019/10/13を以って終了いたしました。
ご購入できていない方で本がほしい!という方へは、現在お届けの方法を検討中です。詳しくは決定次第ご連絡させていただきます。
今回の本づくりですが、実は、ある編集長の活躍によって支えられています。想像に難くないタスクの多さと、もっと適任がいるのでは?という思いもあり、編集長に立候補するのには、はじめは怯えもあったそう。
そんな中で、持ち前の包容力でチームを支えながら製作を進めるばっしー編集長にお話をきいてきました。
興味本位で手を挙げた編集長という席
━━どうして、編集長として本の製作に関わろうと思ったの?
ばっしー はじめのきっかけは完全に興味本位だよ。そのタイミングで自分自身は、コルクラボにそんなに馴染んでると思ってなかったんだ。だけどコルクラボがなんで成立しているのかが謎すぎるから、それを探求したかった。どうやって運営してるのかな、とか。みんなどういう感じでコルクラボが居場所になっていったのかな、とか。それが結構不思議だったっていうか。
━━興味本位(笑)。興味本位がいまや...
ばっしー ははは。どっぷりね。どっぷり(笑)
コルクラボのことをもっと知られていいと思った
ばっしー 内に閉じた本じゃなくて、外に向けた本っていうサディ(佐渡島庸平)の思いが強かったから、それはすごいやりたいな、と思った。たぶん、内輪向けの本だったら、やってない。
━━それはどうして?
ばっしー もう少し一般の人が読んでも価値がある、というものを作るのには興味があったから。コルクラボって、謎すぎるところがあるけれど、コミュニティとしても特殊な場所で、もっとたくさんの人に知られていいなという感覚があったから。そこは結構大きいかな。
△編集長 ばっしー「本をつくりはじめてみたら、大変だよね。想定外のことばかりが起こる」と言いながら、笑顔で製作中の話を聞かせてくれました。
みんなが補完しあっていく
ばっしー みんなで補完し合うという動きが、それぞれ自発的に出てきたりするというのが、すごい新鮮な体験。仕事のプロジェクトとはまた違うのに、そこが出てくるっていうのが面白い。
━━補完っていうのは、例えば...?
ばっしー 誰かが、単純に時間がとれなかったり、モチベーションが落ちたりしたときも、ほかの誰かがそこをフォローしたり、ケアしたりとかする。そういう動きがどんどん出てきて。今のところなんとか回っている。コルクラボ本の運営チームの中でも、はじめは、すごいさぐり合う感じがあった(笑)。
△テスト校正からあがったカバー
だから自分もジャッジしていいのかどうか...。でもみんなの本だし、みんなのやりたい気持ちを汲みたいから、なんかそれで探っている感じがすごいあった。だけど、どっかのタイミングでみんなそれぞれ主張し合うようになって。それが険悪な雰囲気になるときもあるんだけど、それは正常だと思ってるんだよね。
そうしないと、みんなモヤモヤしたままだと動けない。コルクラボの行動指針(※)とリンクするというと上手く言いすぎだけど、ああいうフェーズを経ているのかなって。
自分をちゃんと主張して、頼るとこは頼る、とかは、出てきてて、自分自身も。あんまり頼るの得意じゃないから、自分で抱え込んじゃうから、そこはすごい出てきてる感じがする。
※コルクラボの行動指針
1.自分の安全安心を知る
2.自分の言葉を紡ぐ
3.好きなことにのめりこむ
4.人の頼り方を知る
本の製作は、この行動指針を軸に進めています。
想像以上のものができる予感がある
ばっしー 本を作った経験はあるけど、コルクラボでの本づくりは、ぜんぜん違う作り方。すごく、先が見えない。デザイナーもコルクラボ内にいなかったら、前田デザイン室にお願いしているんだけど、こんなこと想像していなかったから。自分が考えてた「こういう風に進むんだろうな」を越えていく。
大変なことはたくさんあるけれど、なんか想像以上のものができるような予感がしていて。自分が「このくらいの着地点かな」と思ってたものより。上とか下とかじゃないけど、なんだろ、ぜんぜん予想と違うものが出てきそうなワクワク感はある。
「本ができたよ!」ってみんなに報告したい
ばっしー 結構いま、ラボ本づくりはまぁしんどい(笑)。だから、常にどこがいちばん自分がテンション上がるかなって、ツラいときは考えている。コルクラボ内で「本ができたよ!」って報告するのは、すごい自分の中でテンション上がる場面だと思っている。その場面をすごい想像する。
━━具体的にはどんな場面?
ばっしー あのねえ、あれですよ、本が平積みになってるんですよ。シートが、かぶさっていて、だれもまだ見てない状態からお披露目する。そういうタイミングがあるか、わからないけどね。
お披露目会をやるかは別として、コルクラボのメンバーにまずやっぱり最初に伝えたい。たぶん絶対、本を手にとった瞬間の感動って、製作チームもそうだけど、すごいある。実物を見る瞬間って...いいよね。そうなるといいなあ。
━━重みがすごい(笑)
ばっしー ツラいときはずっと考えてる。本作りでうれしくなったときも、それを考える(笑)
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コルクラボにかかわっている時間以外は、仕事をして、家庭があって、二児の父親でもあるばっしー。
休日は「遊んでほしい」とせがまれるのを、ラボ本のせいで断ったりしていないか、と心配になって尋ねてみると、「遊ぶときはちゃんと遊んでる!」とやさしい笑顔で返してくれました。
そんな包容力あふれるばっしー編集長のもと、本の製作は今日も進んでいます。完成を楽しみにしていただければ嬉しいです。
本の詳しい内容については、Twitter、noteを通じて今後もお伝えしていく予定です。そちらもチェックしてみてください。