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退会した1年後に、再入会。かつては非日常に感じていたコルクラボが毎日誰かと話すほど生活の一部になった

「コルクラボが生活の一部になっている」と語るのは、西表島に住むよだけんいちさん(ねこぜん)。コルクラボでは、自分の意思で自分の言葉で話せる人にやっと会えたと感じた! と嬉しそうな顔をしていました。自分の考えはいつも「仮定」であって絶対ではないと考え、コルクラボでの楽しみ方を探し続けているようです。

コルクラボの広報担当・ありぺいです。
コルクラボは、2020年8月15日(土)から10期生を一般募集します。一般募集に先立ち、地方・海外在住の方向けに8月6日(木)~14日(金)に先行募集を実施しています。(募集ページはこちら

コルクラボやラボメン(コルクラボメンバー)のことを知ってもらいたい、と立ち上がった「私のラボの歩き方」シリーズ。5回にわたり、地方在住のラボメンを紹介しています。


第2回は沖縄の離島、西表島在住のよだけんいちさん。通称、ねこぜんです。(※転職を機に福岡に移住する予定)

ねこぜんはとても聞き上手で、彼と話す時の居心地の良さには定評があります。彼は東京出身の元5期生。西表島への引っ越しを機にコルクラボを退会しています。しかし、今年の5月に行った9期生募集で再入会しました。

コルクラボに二度入会した経験から、コルクラボでどのように過ごしてきたか、初回と今回で変化はあるか、コルクラボはどんなコミュニティであってほしいと思っているかを伺いました。

なお、コルクラボでは「タメ語」で話す文化があります。もちろんこのインタビューも「タメ語」でおこないました。ラボの雰囲気をぜひお楽しみください。

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ねこぜん/よだけんいち
twitter @nekozen777

初回は5期で入会。東京から西表島への引っ越しを機に一度コルクラボを離れたが、9期募集で再入会。その後は、イベントを主軸に毎日ラボメンと話す生活に。ラボのメンバーと話す日常を過ごす。否定をしない対話形式である「哲学対話」に興味を持ち、哲学部部長も務める。

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ラボメンとの交流が減って寂しく感じていたときに始まった9期募集。オンラインコミュニケーションの活発化に期待して、再入会

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ーーねこぜんは、どうしてまた入会しようと思ったの?

オンライン参加でも楽しめそうと思ったから。
9期募集のタイミングは新型コロナウイルスが流行しはじめた時期で、オンライン参加が当たり前になりつつあるタイミングだった。

5期の頃はまだ東京メインのオフライン参加でのイベントが中心で、西表島に引っ越した後にもオンライン参加では楽しめるイメージが湧かなかった。だけど、メンバー全員がオンライン参加になるなら楽しみ方を見つけられそう、と思ったんだよね。

コルクラボで過ごすことが楽しいのは知っていたし、所属していた頃に比べて誰かと話す機会が減ってしまって寂しいと感じていたから、再入会を決めたよ。

ーーなるほど。ラボの中でのオンラインの立場はだいぶ変わってきてるよね。再入会のあとは、どんな過ごし方をしてる?

そうだね。9期で入会してからは、毎日ラボメンと話すようになったよ。
Slackなどの文字ベースのコミュニケーションよりも、イベントに参加することが多いかな。具体的には、ボードゲーム部で人狼ゲームしたり、文化祭プロジェクトで今年の文化祭について話し合ったり、哲学対話をしてみたいから哲学部の部長になってみたりしてる。基本的には、興味が湧いたものに参加しているよ。

ーーなるほど、複数の人と一緒に過ごすことが多いんだね。

そうだね。でも、再入会したての頃はそうでもなくて一対一が多かったよ。「一対一で話しませんか?」っていうお誘いをコルクラボの掲示板でして、誘いに乗ってくれた人たちと話してたから。

自粛期間は時間に余裕があったのと、サディ(佐渡島庸平さん)とcotreeの櫻本真理さんの対談(※)を聞いて、傾聴の姿勢と共感することに興味が湧いて練習してみたくなったんだよね。

ちなみに掲示板で募集したのは、対談を聞いたあと「聴くことや質問することをお互いが練習出来る仕組みを作って実践したいんだけど、練習したい人とかいるかな?」と投げかけたら、メンバーから「やりたい」って反応をたくさんもらえことがきっかけで、掲示板で話す相手を募ることにしたんだ。うれしかったなあ。

そこでつながって話した人とイベントが生まれたこともあるよ。

ーー私とねこぜんが初めて話したのも、掲示板でのお誘いがきっかけだったね。ねこぜんの名前は再入会する前から聞いてたから、どんな人か気になってたんだ。ゆったりした口調で話してくれるから一緒に話していて居心地がいいなと感じてたよ。

ありがとう。うれしい!
 

※コルクラボでは月に二回定例会を開催。第二週に行う「ゲスト会」ではゲストとサディが対談を行う。2020年5月12日にサディと櫻本真理さんの対談が開催された。
https://www.sady-editor.com/n/n8a5152fcfafe


面白そうな人がいそうと思ったから入会した。でも、面白さは一方向ではなく双方向の関係性でつくられるものだと思う

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ーー少し時間を遡って、初めて入会したときの話を聞くね。最初に入会しようと思ったきっかけを教えて。

きっかけは、佐伯ポインティくん(※かつてコルクラボに在籍していた)の面白さに惹かれたこと。
僕が入会した頃はYouTubeのキャッチフレーズ「好きなことで、生きていく」が流行ってた。興味があることが特になかったんだけど、キャッチコピーに触発されて何か興味のあるものを見つけたいと思うようになった。それからクラウドファンディングのページとかで夢や目標を語っている人を見るようになったんだけど、気になったのがポインティくんだったんだよね。

面白いなと思って活動をSNSで追いかけていたら、彼がコルクラボの文化祭に参加することがわかって僕も行ってみたんだ。そこで、コルクラボメンバー募集のお知らせのチラシを見つけた。ポインティくんがいるようなコミュニティなら他にも面白い人がいるのかも、と思って入会することにしたよ。

だから、初めはサディが主宰なこととかも全然知らなかった(笑)

ーーそっかー、メンバーに惹かれたんだね。サディを知らずに入会する人も一定数いるよね(笑)入ってみて、面白い人はいた?

面白い人というより、「自分の意思で、自分の言葉で話せる人」にやっと会えたって思った! 会社や社会がこうだからといった外部要因に引っ張られることなく、「自分はこう思う」という考えをもっていてそれを言葉にできる人たちだなって。

家族や友人や職場ではしないような話に及んだりもするから、お互いのことを様々な面から理解し合えるコミュニティだと感じるよ。

ーー深く内省して、自分の言葉で表現出来る人たちがたくさんいるよね。コルクラボそのものは期待してた通りのコミュニティだった?

うーん、コルクラボが僕を面白がらせてくれることを期待してないから、入会前の期待とのズレもなかったよ。「期待してない」っていうのは面白くないだろうと思っていたわけじゃなくて、自分の捉え方しだいで面白さは変えられるから外部に期待はしないってこと。

コルクラボに限らず全てのコンテンツに対して「面白くない」と感じるとしたら、それは自分に面白さを感じ取るための要素が足りないからだと思ってる。

もちろん、僕も面白くないと感じることはあるし、他の人でコルクラボに合わないケースもあると思う。

でも僕はどんな面白さや楽しさも一方向の矢印で相手から与えられるものではなくて、お互いの関係性で出来上がるものだと思っている。少なくとも僕はコルクラボは面白いと感じられているよ。

ーーなるほど~。面白さがお互いの関係性しだいだと思えると、どんな状況でもどうしたら自分が楽しめるか方法を考えていけそうだね。


合宿でラボメンと長い時間を過ごして、コルクラボが「非日常」から「日常」に変わった

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ーー5期で入ったとき、コルクラボに慣れるまでは居づらさは感じた?

居づらさは感じなかったかな。自分ひとりで入ったから知らない人ばかりなのは当たり前じゃんって思ってた。

ーーおお。不安にならずどっしりしているの、すごいね。知らない人ばかりの状態からラボの活動に慣れていくまでに何があった?

はじめは、あまりメンバーと話せてなかった。月に二回の定例会も話を聞くことが多かったし、懇親会も食べるのに夢中で話すどころじゃなかったし。二次会とかもテーブル囲んで話すというよりは、特定のメンバーと端の方で話してた。

この状態はコルクラボには馴染めてないのかもしれないけど、少人数と仲良くできれば面白いしいいやって思ってた。

変化があったのは合宿のとき。合宿を通して、それまで非日常だったコルクラボでの活動が日常だと感じるようになった。それまでは年代・職種・思想がバラバラな人が集まるコルクラボは非日常だと思ってた。

だけど一緒にお酒を飲んだりお風呂に入ったり長時間一緒にいたことで、コルクラボで過ごす時間も日常だなって感じたんだよね。それからコルクラボが僕の日常の一部になったよ。

ーー合宿がコルクラボをより身近に感じるきっかけになったんだね。


コルクラボは「絶対」がない、永遠に未完成なコミュニティであってほしい

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ーーねこぜんは今後のラボがどうなってほしいと思う?

永遠に未完成であってほしい。「絶対にこう」と答えがある場所ってつまらないし、「絶対」なんてないはずだから。だから僕も自分の考えや行動に対して「あくまで仮説でしかない」と思うようにしてる。そうすれば、問いに対しての絶対的な答えは作られないと思うから。

僕は答えのない問いがあればあるほど面白いと思うんだけど、それは「問いに対してどのように行動するか?」に興味があるからなんだよね。だから、人と接したりコミュニティに所属したりして、問いに対する仮説と検証を重ねていきたい。でも、一人では限界がある。

例えば、誰かとすれ違いが起きたときは「視点が違った」とか「知らないことがあることに気づいてなかった」などが原因になる。でもすれ違いは一人では起きようがないから、同じ問いを解こうとしても仮説にしかならない。

一人では検証できない問いがコミュニティにはある。だから、コルクラボは何かあるたびに「その考え方って本当に正しい?」と話し合いを始めるような、問いの絶えないコミュニティであってほしいな。




コルクラボは未完成でまだ伸びしろのあるコミュニティ。今は当たり前になっていることが変わる可能性も大いにあります。だからこそ、「その考え方って本当に正しい?」と問うことが今後ますます大切になってくることでしょう。

また、彼が「面白さは相手との関係性でつくるもの」と言っていたように、「コルクラボで自分が何ができるか」「コルクラボをもっと楽しむにはどうしたらいいか」と主体的に考えると、コルクラボで過ごす面白さをさらに見出すことができそうです。

もしこの記事を読んでいるあなたがコルクラボに入会して、どう楽しめばいいかを迷ったときは、ぜひねこぜんに話しかけてみてください。聞き上手の彼があなたの話を聞いて、どうしたらもっと楽しめるかを一緒に考えてくれるはずです。

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ねこぜんのインタビュー記事は、これでおしまいです。お読みいただき、ありがとうございました。

コルクラボは、10期生を募集します。本募集では、地方・海外在住の方向けに、先行募集を8月6日より開始しています。

少しでもご興味をお持ちいただけたら、こちらをぜひご覧ください。

話し手:ねこぜん
書き手 : ありぺい

#コルクラボ #私のラボの歩き方 #インタビュー


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