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地方コンプレックスを感じないコルクラボは、刺激と安心がある場所

「入会前、山口に住んどる自分が東京での活動がメインのコミュニティに参加して楽しめるのかはわからんかった。」と話すのは、コルクラボ歴1年の北村侑子さん。通称、うっちゃん。山口でバナナジュース専門店「バナナチカ」を経営している彼女は、キュートな変顔と山口弁とバナナがシンボル。

「今は普段の仕事では出会えん人との出会いや、イベントへの参加ができることがおもしろい。山口におるからいろいろ不安になったりするんかなぁって思いよったけど、東京におっても、同じように不安を感じとる人がおるんやってわかったらちょっと安心やわ」

そんな率直な感想をふくめ、一人でお店をやっていて、コルクラボへの参加がままならない時もあるけれど、自分なりの参加の仕方を少しずつ見つけてこれたことを話してくれました。

コルクラボの広報担当・まろんです。
コルクラボは、2020年8月15日(土)から10期生を一般募集します。一般募集に先立ち、地方・海外在住の方向けに8月6日(木)~14日(金)に先行募集を実施しています。(募集ページはこちら

コルクラボに興味を持ってくださっている方に、コルクラボの雰囲気を感じてもらいたい。そこで立ち上がったのが、「私のラボの歩き方」シリーズ。

4回目は、コルクラボ歴1年、山口在住のバナナジュース屋さん、北村侑子さんにインタビューしました。
コルクラボでは「タメ語」で話す文化があります。このインタビュー本文でも「タメ語」トークをぜひお楽しみください。

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うっちゃん/北村侑子
twitter @ucchka Instaglam bananachka

2019年6月 コルクラボ入会。山口在住。2019年6月から、山口県下関市バナナジュース専門店「バナナチカ」をオープン。コルクラボの本制作PJ、第2回文化祭に参加。コルクラボ合宿inタイ(残念ながら中止に)を運営メンバーとして企画。無理をしすぎる自分を自覚して、少しずつ周りにも頼りながらオンラインでの参加を楽しんでいる。

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説明会で感じたコルクラボの安心

ーーまずはこれから聞いておこう。うっちゃんがラボを知ったきっかけはなんだった?

インタビューっぽい!(笑)。前の職場で上司に『WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE.』を紹介してもらって、感銘を受けたのかきっかけ! めっちゃ感動して、どうにかして著者のサディ(佐渡島庸平さん)に会いたいと思って情報を探していたら、コルクラボがあることを知ったんやけど……。

最初はサディへの興味しかなくて、オンラインサロンに入りたいわけじゃなかったから、ラボには応募せんかった。けど、サディにはどうにかして会いたくてTwitterを見よったらアヤペ―さんが「福岡でサディと朝ご飯を食べる会」を企画しとるのを見つけて、申し込んだの!

イベントの当日はめっちゃ緊張したけど、楽しかった。サディには、バナナについてめっちゃ質問されたよ。
「佐渡島さんは圧がすごい」って、マンガ家さんとかのコメント見たりしてたけど、うちはこの圧好き、って思った。大興奮やった。

ラボに入った後、サディとオンラインで話した時、この時のこと覚えとってくれて嬉しかった。「バナナでしょう?」って。「バナナです」しか答えられんかった(笑)。

ーー覚えてくれとったんは嬉しいね! そのイベントの後にラボに応募したんだよね?

そう。アヤペーさんもめっちゃおもしろかったんよ。福岡からもラボに参加しとる人がおるってわかったのと、イベントの後アヤペーさんがラボやラボメンのことをつぶやいとるのを見ていて、サディだけじゃなくてラボとかラボメンに興味がわいてきて。それで思い切って6期に応募した!

ーーようこそコルクラボ!(笑)。最初の説明会の時のことは覚えとる?

めっちゃ楽しかった! 6期の時は、コルクのオフィスで説明会があってオンラインでは何人かが参加してたんやけど、オンラインのメンバーのことも細かくフォローしてくれて。会場でアイスブレイクをやっていたら、「じゃあオンラインのみんなでもアイスブレイクやりましょう」って同じように進行してくれた。

運営メンバーのフォローが本当に素晴らしくて、全然不安にならんかったよ。

ーーオンラインツールには慣れてたの?

全然(笑)。zoomもSlackも初めて。オンラインでのコミュニケーションも初めてだった。

ーー説明会の後に、班活動があったけどその時はどうだった? オンラインでやりにくいなぁとか感じた?

やりにくさは感じんかったかなぁ。同じ班に、タイから参加しとるだいすけさんがおって、自分一人だけみんなに会えんわけじゃなかったのはよかったかもしれん。


勇気をだしたらきっと受け入れてくれると思える人たちがいる場所

ーー同じオンラインでの参加者がおったのは良かったんだね。

他のメンバーは、オフラインでの打ち合わせができんもどかしさはあったかもしれんけど、うちらのことを気にかけてくれて嬉しかったよ。

ーー班活動が終わってからはどんなふうにラボと関わってた?

Slackは見よったけど、投稿はできんかった。緊張しいやし何を言ったらいいんか考えすぎてしまって。同じ6期でも投稿しとる人はおって、みんなどんどん仲良くなっているような気がして焦っとった。

その頃サディがnoteで「コルクラボは水を交換する場」と書いとったのを読んで、準備してもらったことを受け取るだけではだめだと思って、自分からなじむにはどうしたらいいんか考えよった

ラボは新しい人がなじむための設計をめっちゃしてくれとったけど、まだオンラインのイベントも少なくい時で、他の人より話したり顔を合わせる機会が少なかったから、絶対自分から動かんとなじめんなって思ったんよ。

自分を知ってもらうにはどうしたらいいんか考えたら、ちょうど自撮りを投稿する文化があったから自分もやろうと思ったんやけど……。普通に撮った顔なんて絶対恥ずかしくてあげきらんし、自分が上げたところで、面白味もないと思っとって。

それで、自分の変顔を好いてくれとる友達がおったし、ラボの人たちはちょっと変なことも受け止めてくれるってわかっとったから、変顔をつけて投稿することにしたんよね。
誰かの初めての投稿に、誰もスルーはしないだろうと思えていたから、えいって。

めっちゃ勇気だした瞬間。

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△うっちゃんの自撮りは表情が豊か!

ーーうっちゃんの変顔は新鮮な衝撃と、なんだこの可愛い強者は! って思った。うっちゃんの変顔投稿を心待ちにしているラボメンも多いよ。

ありがたい(笑)。ラボの人は、誰かの勇気を見逃すまいと、見ていてくれるよね。網目が超細かい。初めての人に対しての細かくて手厚い返信があるんは安心要素だと思う。

たまに雑になったり、スルーすることもあるけど、それも自然な環境だよね。あと、いつもコメントくれる人がおったのが、投稿する時の安心やったなぁ。

7月の終わりに初めてBook Lab Tokyoでの クルー会(オフライン)に参加したんやけど、めっちゃくちゃ緊張して、全然しゃべれんやった。

コンテンツが盛沢山の時やったせいか、懇親会の時間もなくて、持っていたお土産をまた背負って帰りそうやったけど「みんなと写真撮った?ほら行くよ!」って連れていってくれたメンバーのおかげでお土産も配れたし、みんなと写真も撮れたのは嬉しかったー。

ーーいやぁ。うちもクルー会とか行くのめっちゃ緊張するもんね。誰かが声をかけてくれるのは本当に嬉しいよね。

まろんも緊張するんや。うん。自分のことを知ってくれとる人がおるってわかると安心する。

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△初めてのオフライン参加の時。すでにうっちゃんと言えば変顔だった。

ーーその後うっちゃんが参加したイベントは文化祭だったね。

文化祭は思い出が深い……。絶対行こうって決めとったのに、文化祭の開催日が1週後に変更になったやん? 
元々の文化祭の予定日と友だちの結婚式が同じタイミングやったから、お店を連休にして行こう! って思っとったのに、まさかで……。さすがに2週続けて土日は休めんし、文化祭諦めるしかないんかって思って、めっちゃ凹んどった。

自分でお店やっとるから、休みは自分で決めたらいいんやけど、その頃は「最初に決めた定休日以外休んではならない」ってなんか決め込んでて、休んで参加するっていうことが考えられんかった。売り上げの心配もあったしね。

仕事を手伝ってくれる人はおったんやけど、自分が頼ったり相談するんが本当にできんくて。文化祭に行かれんっていうショックと、仕事の悩みも増えてて、去年の夏はしんどすぎて全然覚えとらんなぁ。

でも、たくさん考えてるときに、「やっぱり文化祭に行きたい!!」って出てきた。ラボのみんなもおいでよって言ってくれてサポートもしてくれて、行こうって決めれたんよ。

ーーそのころのうっちゃんとたくさん話をしたことはうちにとっても忘れなれない経験だよ。憧れていた文化祭は楽しめた?

めっっっっちゃ楽しかったよ!!!

ーーそれは良かった(笑)。

あぁ、この人知っとる! Slackで見た! やりとりしたことある! って、ほんまに実在する人たちやったんやぁって感動したし、見たかったコンテンツも見れたし、手伝いもできた。

「この担当をやりたい」って、自分から役割を作れたのがよかったなって思う。役割があると、初めましての人ばっかりの場所でもおりやすかったよ

ラボって、ひとりでおることを尊重してくれるよさがあるけど、ひとりでおりたいわけじゃないときは、不安になっていろいろ考えてしまう。

うちには、誰かといなきゃいけないって強迫観念があって、誰ともいられない自分だと、まだここになじめていないんだって思い知らされるっていうか。

役割がなかったらラボのみんなと関わっていられないんじゃないかって思っちゃった。周りが仲良く見える分、この輪を乱してはいけないなって思うとなかなか声もかけれないこともあった。

でも、2期から入っとった人が、みんながいる場所からひとり離れたら、誰も追いかけてくれなかったこともあったっていうのとかを聞いて、めちゃくちゃなじんでいそうに見える人でも、そんなふうにひとりになる自分を感じるんやって知った。

ラボは、みんながみんな仲良し~っていうコミュニティだと思っとったけど、そうでもないし、そうでなくてもいいんやなって思えた。

文化祭はたくさんの経験ができて本当に楽しかったから、参加できてよかった。

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△廊下でパフォーマンスをするうっちゃんとラボメンin文化祭

ーー周りの仲の良さを感じると、自分がひとりでおるのは不安だよねぇ。

うん。ラボの中は受容する文化があって、否定せんってことを意識しとるから、基本的にはポジティブというかやさしい人が多い。でもあまりに優し過ぎたり受容されすぎていると、「本当にそう思っとるんかなって」思ってしまうこともあった。

そんな時、めっちゃ毒づくラボメンと話すことがあって、なんだ、この中には自分と同じように疑問を持ったりする人もおるし、なんていうか、いい言葉ばかりを言わんでもいいんやなって思って安心したんよね。人間味をかんじたっていうか。

ーー受容されることの安心と、されすぎることの不安はうちも感じたことあるよ。

悪いことじゃないんよね。受容してもらえる安心があるから弱さをさらけだせることもあるし、助けてもらえることもたくさんある。ちょっとした違和感を無視せんでもいい。みんなそれぞれの心地よさを感じとるんかなぁ。


ラボにいる時の自分と、ラボの外にいる時の自分をつなげていく

ーー心地よく感じることって、みんな同じではないもんね。文化祭に参加した後はなにか、変化があった?

差し出したくれた手につかまっていい、頼っていいって思えるようになった!

うちが文化祭に行こうか悩んどったとき、Polca(少額のクラウドファンディンウサービス。現在はサービス終了。コルクラボではメンバーの困ったをPolcaなどで支援する文化がある)で応援してもらったやん。

ラボであんまり活動してない自分がみんなに頼っていいんか不安しかなかったけど、応援したいって言ってもらったことと、支援してもらったことがめっちゃ嬉しかった。「頼るための勇気」を出すことさえ応援してくれる環境があるのはすごいと思う。

頼ったり相談することは本当に苦手な自分やったから、頼ってもいいんやって思えるようになったことは大きな変化やね。

あと、オフラインで会って話したあとは、オンラインでも話がしやくなって、からみやすくなったよ。自分が動いたことでつくれた関係やなって思う。

ーーうっちゃんは決してがんがんいくぜ! ってタイプではないし、引っ込み思案な性格なんだよね? 不安もたくさんあったみたいだけど、ラボを続けてきたのはなんでなんだろう?

なんで残っとるんやろうねぇ。活動できん時期が続いて久しぶりにSlackとかに顔をだしてもウェルカムな空間やからなかなぁ。一人で働きよる自分にってはセーフティ感が大きいかもしれん。

あと、ふだんの生活では関われないプロジェクトがあったり、立場とか経験とか関係なく、自分がやりたいときに関われる環境があるのは大きい。ラボだと、田舎の地方民が……とか考えなくていいんよね。

ラボには安心と刺激があるんやろうな。

ーーそれわかるなぁ。最近の変化というか、ラボに参加して1年経って感じる変化とかある?

ラボだからできるんじゃなくて、ラボの外の世界でもできるようになれたらいいなって思うようになった。もともと頼ることがめっちゃ苦手やったけど、ラボの中で助けてもらう経験が出来て、今はラボの外でも助けてほしいと声をかけれるようになってきたんよ。

この前仕事で、「もうこれはあかん」っていう状態になった時、ラボとは関係ない知人に「ちょっと話聞いて」声をかけたんやけど、前まではそんな一言も言うことができんかった。
勇気を出してその一言を言えたことで、なんかスッキリしたんよね。実際話を聞いてもらいよるときは、何を相談しようと思っとったんか忘れてしまったよ。

ーーその経験はとてもすてきだなぁ! ラボとラボ以外っていう境界線が強くなると、しんどくなることもあるよね。ラボじゃない世界もうちらは生きているわけだから。

うん。ラボの中だからできる、ではなく、ラボでできるようなったことがラボの外にも繋げていけるようになったらいいなと思うよ。

ーーうちも、そんなふうにしていきたいなぁ!

なんか、山口におってオンラインで参加しとるから悩んどったんかなって思いよったけど、ずっとリアルで参加しとるまろんも同じような悩みをもっとったことが分かって安心した。

ーー悩みまくりだよ(笑)。地方におる人も東京におる人もそれぞれに悩んだりしながら、自分なりの楽しみ方を探しよるんだと思う。動いてみないとわからんことも多いけど、ラボが動いてよかったって思える場所であり続けてほしいなぁ。うっちゃんとラボで出会えてとても嬉しいよ! 今日もありがとう!

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△文化祭で販売したサディくんティシャツを愛でるうっちゃん。

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うっちゃんのインタビュー記事は、これでおしまいです。お読みいただき、ありがとうございました。

話し手:うっちゃん(北村侑子)
書き手:まろん(栗原京子)

コルクラボは、10期生を募集します。
また今回の募集では、地方・海外在住の方向けに、先行募集を8月6日より開始しています。

少しでも興味をお持ちいただけたようでしたら、こちらをぜひご覧ください。

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